
つりのトレンド情報
マグロジギング

近年三重方面を中心に、にわかに流行しつつあるマグロジギング。
今回はキハダマグロやメバチマグロをキャスティングではなくジギングで狙います。
紀伊長島港より出船の「綾玲」(りょうりょう)さんにお世話になり、パヤオを目指します。
港を出て二時間と少し、ポイントに到着。深2000メートルラインの上層100メートルを狙います。
当日は長潮で潮があまり動いておらず、少し斜めにジグが落ちる程度の状況。
開始直後は最近釣果の出ているエビングと定番の250~300gのロングジグにて狙います。
100メートル近く落としてはシャクリ、またフォールの繰り返し。パヤオ周りは特に魚影が
濃くなります。
なかなかヒットせず時間だけが過ぎていきますが、ビンチョウジギング同様いかにマグロの反応が
出た時にそのレンジ(層)にジグを投入しているかが肝心。根気よくシャクリ続ける事が大切です。
水中のベイトを見ると、小さめのベイトが多い為ジグを150gに変え対応。
シャクリを細目にし、シャクリの間に少しのフォールを入れる事を意識しました。
開始2時間でファーストヒット!
水深60メートルまで落としてからシャクリ上げ、45メートルでヒット。
20メートルまではすんなり上がったものの、マグロが船に気付いた途端激しい引き。
大型電動リールのドラグをフルロックしていてもラインが引き出されます。
25分のファイトの末上がったのは30㎏オーバーのメバチマグロ。
船中全員が小型シルエットの150g前後のジグに変更し、立て続けに二本目がヒット。
今度は30㎏オーバーのキハダマグロが上がりました。
その後、終了間際に三本目がヒットし先ほどと同じ大きさのメバチマグロをキャッチ。
マグロを釣ったメンバーはカツオ狙いに変え、40g前後のメタルジグで表層の
ナブラを打ちます。3~5秒沈め横引きにワンピッチ。ヒットしてもバレやすい為
ドラグは3㎏程度でいなしながら釣るとキャッチしやすい。
当日は他船では20㎏弱が一本上がったのみで全船がノーヒットのなか、小型ジグに
変更したことが効果を発揮したと思われる。但し、これが毎回のパターンでは無い為、
如何に当日のパターン(ジグ、フックセッティング、シャクリ速度など)を見つけるかが
釣果を分ける。キャスティング程大がかりな道具立ては要らずビンチョウジギングの延長
にて挑戦出来ますので、今後主流になってくる可能性もあります。
タックルは5番前後で対応可能!
対象がマグロとなると専用タックルが必要なのでは?
と思う方が多いと思いますが、マグロジギングの良い所は
ブリタックルの延長で対応出来る事!
今回はスラッシュのフルセイルシーフの4番で30㎏オーバーの
キハダマグロをキャッチ!!
ファイトも十分楽しめます。しかし、リールは少し良い物を。
電動リールはシマノ3000番、ダイワ500番でパワーのある物を
選びましょう。手巻きはジガー2000番以上、ソルティガの35あたりが
良く、出来ればローギアがオススメ。ローギア推奨の理由としては、とにかく
ファイト中に巻き取りが少しでも出来るようにと、もう一つが大切。
シャクった時に少しラインスラッグを出しフォール姿勢を入れる事。
巻き取りが少ない方がラインスラッグが出しやすという事です。
ラインは基本PE4~5号にリーダー70lb前後を5ヒロ程度です。

その日のヒットパターンをいち早く!
ジグは基本的に200g~400g程度のシルバー系ロングジグを使用するのが
一般的です。写真のスラッシュスムースリアクターロングは当日キハダマグロをゲット
したルアー。リーズナブルな価格でしっかり釣れるルアーです。
その他、あいやーロングやウロコジグといったところが定番ですね。
しかし当日に限っては、潮が緩くベイトも小さい為150g程度の本来マグロ用では
ない軽量のスロー系ジグに変更した途端ヒット!
アクションはフォールを意識したショートピッチジャーク。三本ともこのパターンで
釣れました。いち早くその日のパターンを見つけ出し共有する事、そして様々なパターンに
対応出来る様準備をしてくことが重要です。
