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円錐ウキ仕掛け

「撒き餌」と「付け餌」を同調させて魚を狙う釣り方で、「チヌフカセ釣り」「グレフカセ釣り」など海
の魚釣りで最も基本的な仕掛けになります。
仕掛けの作り方ですが、次の順番で作っていきます。
①道糸(リールに巻いてある糸)に「ウキ止め(糸・ゴム)」を取付ます。
②シモリ玉(または半月シモリ)を道糸に通します。
③円錐ウキを道糸に通します。
④からまん棒(小さいサイズ)を取り付けます。
⑤小型サルカンと道糸を結びつけます。
⑥道糸に結びつけたサルカンにハリス(ハリをつける糸)を結びつけます。
⑦ハリスに針を結びつけて完成です。
オモリですが、ウキにはそれぞれ違った「浮力」があり、それに合ったオモリを使います。
今回の円錐ウキは基本「ガン玉」を使います。ウキに適合するオモリですが、ウキ本体に「B]や
「2B」等が記載されています。それが適合するガン玉の重さになります。ガン玉をつける位置は
ウキより下側に付けますが、一般的には「ハリス」に付ける事が多いです。

同じ重さのガン玉でも、二段に分けて打つと沈みがスムーズになります。
最後に、「タナ(ウキから針までの長さ)」ですが、これは、両腕を伸ばし右手~左手までを「1ヒロ」
と呼び、状況にもよりますが、2ヒロ位から釣り始めるのが良いでしょう。それで反応が無ければ
タナを変えて下さい。

必要なアイテム

  • ロッド(磯竿)

    円錐ウキ仕掛けでは一般的に「磯竿」を使います。竿に記載されている
    「1-530」や「1.5-530」等の数字は「号数-竿の全長」を意味しています。
    竿の号数は「竿の堅さ」を示しており、初めて購入されるのであれば
    「1.5号」前後の磯竿が使用しやすいです。
    また、磯竿には「チヌ竿」と呼ばれる種類があります。これは竿の曲がり方
    に違いがあり、「チヌ竿」は同調子(全体的に曲がる竿)になり、
    「磯竿」は先調子(竿の真ん中より先が曲がる竿)になります。

  • リール(スピニングリール)

    リールは「スピニングリール」を使います。スピニングリールにはリールのサ
    イズが色々ありますが、「2500番」「3000番」のリールを使うのが一般的
    です。スピニングリールには「レバーブレーキ付きスピニングリール」もあり、
    このリールの特徴は、ハンドルがどちらにも回る状態でレバーを握ると
    逆回転しなくなる特殊リールで、使うには多少慣れが必要になってきます
    が、使い方に慣れると、仮に大きな魚が掛ってもやり取りがしやすくなる
    メリットを持っています。

  • ライン(道糸)

    ライン(道糸)はリールに巻く糸の事です。円錐ウキ仕掛けの場合に使用
    するラインは「ナイロンライン」が一般的で使いやすいです。ナイロンライン
    には「フロートタイプ」と「サスペンドタイプ」が存在し、フロートタイプはラインの
    比重が水より軽く水に浮き、見易いラインになります。サスペンドタイプは水
    より多少比重が重く多少沈む特徴があり、例えば、風が強い時はラインが風の影響を受けにくいサスペンドタイプが使いやすくなる等の使い分けをし
    ます。初めて使う際はライン号数2.5号~3号が使いやすいです。

  • ウキ止め(糸・ゴム)

    円錐ウキ仕掛け等の「遊動ウキ仕掛け」で、ラインにコブを作りウキを止め
    る役割をしてくれるアイテムです。ウキ止めには「糸タイプ」と「ゴムタイプ」が
    あり、それぞれの特徴ですが、「糸タイプ」はラインに糸を締めつけてコブを作るのでコブが小さく、竿からの放出がスムーズに出来るがウキ止め位置を
    変える際に動かしにくい所があります。「ゴムタイプ」は「糸タイプ」の正反対の
    特徴があります。

  • シモリ玉

    シモリ玉はウキ止めの下に通して使用します。シモリ玉の役割ですが、
    目印の役割もありますが、ウキをウキ止めでしっかり止める役割があります。
    必ず必要になるわけではありませんが、仕掛け作りの際、取り付けた方が
    ストレスなく釣りが出来ます。取付方は、シモリ玉の穴にラインを通して
    使いますが、穴の入り口が小さい方からラインを通して使います。

  • 円錐ウキ

    円錐ウキには「中通しタイプ」と「カン付タイプ」があります。一般的によく使
    われるのは「中通しタイプ」です。取付方ですが、「中通しタイプ」はウキの穴
    にラインを通して使います。「カン付タイプ」はラインに「シモリペット」という
    ウキを取り付けるアイテムをラインに取付、シモリペットのスナップの所に
    ウキを取り付けて使用します。ウキには様々な適合オモリサイズがありま
    すが、初めて円錐ウキを使われる際は「2B」「3B」のオモリに適合した
    ウキが使いやすいです。

  • カラマン棒

    カラマン棒には、道糸とハリス直結の場合にウキがハリスに落ちるのを防止する、サルカン使用時はウキがサルカンと接触するのを防ぐ、また、オレンジ
    色等の見やすい色を使うと仕掛けの落ちる方向が確認出来るので、ウキ止めがウキに到達するまでに魚が掛った際にもカラマン棒の動きでアタリを見極める事が出来るのが特徴です。取付方も簡単で、ラインにウキゴムを通
    し、サルカン又は直結部より上でウキゴムにヨージを刺して固定するだけ
    です。

  • オモリ(ガン玉)

    円錐ウキ仕掛けでは使用するオモリは「ガン玉」という丸いオモリを使用し
    ます。取付方も簡単で、ガン玉の割れている所にラインを入れ、挟んで
    固定します。取付位置によって付け餌の動きが変わるので、取付場所
    は様々ですが、道糸とハリス接合部付近からハリスにかけての位置に取り
    付けるのが一般的です。重さに種類がある為、ウキに合ったガン玉を使用
    する様にしましょう。

  • サルカン

    サルカンは、道糸とハリスを接合する役目と、道糸にかかる「糸ヨレ」を
    軽減してくれる役目があります。サルカンにも重さがある為、円錐ウキ仕掛
    けでサルカンを使用する場合はガン玉調整がしやすくなる為、小型サルカン
    が使いやすいです。サルカンも種類が「タル型サルカン」「ローリングサル
    カン」等種類がありますがどれも基本同じ役割です。

  • 仕掛け

    初めての方には、「ハリス(ハリに結ぶ糸)」と「針」がセットになっている
    仕掛けを使うのが使いやすいです。狙う魚によって様々な仕掛けがあるので
    対象魚に合った仕掛けを選びましょう。ハリスの号数(太さ)は道糸より細い
    号数を選ぶようにし、根掛かりした時などにハリスが切れる様にするのが
    基本です。針の号数(針の大きさ)は小さい針は魚が付け餌を食べやすく
    なりますが針掛かりが悪い・大きい針はその逆が言えるので針サイズの
    種類を持っている方がその時の状況に合わせやすくなります。